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中古車の買い方

2005.09.10

中古車というと、価格が安くて身近な存在であり、初心者でも手が出しやすいというイメージがありますね。
 しかし、実際に購入するとなると、後々「失敗した!」と思わなくて済むような賢い買い物をするには非常に高度な知識や豊富な経験が要求され、実はあまり初心者向けではないのです。
 なぜなら、新車の場合はどこで買っても同じ状態の車を同じサービスのもとで買えますし、その車の価値はメーカー希望価格によってあらかじめ決められているので、あとは単純に値引き交渉をすればよいわけです。
 また、何か不具合が起きても保証があるので心強いですね。
 ところが、中古車の場合、車の状態は一台一台で異なり、その価値も他の車と単純に比較することができません。
 ですから、表示価格が本当にその車に見合った価格なのかどうかを判断するのが非常に難しいのです。
 また、何か不具合が起きた時にも、基本的に自分で解決するか、または販売店と修理金額の負担について交渉する必要があります。
 ですから、車の知識に自信がない人の場合は、基本的には新車を購入したほうが良いと私は思っています。
 しかし、予算の都合もありますし、欲しい車が生産終了になっていれば中古車を購入するしかないわけで、そういったときに「これだけは知っておいて欲しい」という点をまとめてみましたので、中古車を検討されている方はぜひ参考にしてください。


<情報を集める>
 中古車を検討されている方は、おそらく欲しい車がある程度絞られていることと思いますので、車種選びに苦労されることはあまりないと思います。
 しかし、困ってしまうのは、すでに生産終了になっている場合はディーラーに行ってもカタログなどがもらえず、また、公式サイトなどでも詳しい情報が得られなくなっているということです。
 これでは、どんなグレードがあって、どんな装備がついていて、新車価格はいくらだったのかということさえわかりません。
 そこで、まずはその車についての情報収集をする必要があります。
 もちろん、中古車販売店に行って実車をたくさん見てみることも大切ですが、いつも希望の車種が都合よく置いてあるわけでもないので、それなりの時間が必要になってしまいます。
 そこで、ここはインターネットを最大限活用することにしましょう。
 Yahoo!などのカテゴリ検索で希望の車種のサイトを探せば、ほとんどの車種でファンサイトなどが見つかりますので、そこで情報収集をしたり、掲示板でオーナーに質問してみたりすれば、効率よく情報収集ができます。
 また、旧型車を含めた全車種の詳細データを参照できるサイトもありますので、下記のようなサイトを最大限利用して、欲しい車のグレード、主な装備、新車価格くらいを理解しておくといいですね。

<相場を知る>
 装備やグレードなどを調べたら、次に相場を調べます。
 中古車の価格を決める3大要素は、年式(初度登録年月)、走行距離、修理歴です。
 その中でも年式は最も重要で、グレードと年式によって基本価格が決められます。
 そして、走行距離が基準(おおよそ年間1万キロ前後)よりも多いほど価格がマイナスに、少ないほどプラスになります。
 修理歴は、まったく無ければプラスマイナスゼロで、修理箇所があればその程度によって基本価格からマイナスになります。
 この他にも、ボディカラー、ミッション、オプション装備など価格を左右する条件がいくつかありますが、まずは3大要素に着目してください。
 そして、「どの年式のどのくらいの走行距離だといくらくらいなのか」ということをデータとして頭に入れておきます。
 そうすることで、実際に中古車販売店で車を見るときに、その車が一般の相場に対して高いのか安いのかが判断しやすくなります。
 相場を知る手段としては、中古車情報誌が最も手軽です。
 価格も数百円ですし、地域ごとの相場も把握しやすいので、まずは立ち読みでもいいので「実際にいくらで売られているか」を調べてみましょう。
 より多くの情報をより早く知りたいという場合には、WEB上で全国の中古車を検索できる便利なサービスがありますので、これを利用するといいですね。
 中古車情報サイトの良いところは、気になる中古車があれば詳細の問い合わせや見積りなども依頼できるところです。
 このサービスを利用すれば、自分が欲しい車に近い状態の車を探すことができ、より正確な相場を知ることができます。

<実車を見る>
 さて、ここまでで大体の相場が理解できたら、いよいよ実車を探すことになります。
 中古車の場合、常に在庫が変動していますから、できるだけ多くの販売店をこまめに訪問し、希望に合った車が見つかるまで根気強く探しましょう。
 このときに、販売店の雰囲気もよく観察しておくと良いですよ。
 中古車の場合、販売店との付き合いは新車以上に大切になりますので、販売店選びも非常に重要です。
 いろいろな質問に的確に答えてくれるか、ちゃんと調べてくれるかなど、しっかりと観察しておきましょう。
 お気に入りの車を見つけたら、最も重要な実車のチェックを行います。
 このときにチェックすべきことは非常に多く、とても高度な知識が必要です。
 しかし、素人でもある程度チェックできる項目がありますので、その一部を紹介します。

 まず最も気になるのが修理歴ですが、ボディパネルの板金・塗装跡は、
1.斜めから見た時に波打っている部分がないか
2.ドアの縁などを指で触ってザラザラしていないか
などを確認することである程度わかります。

 また、ひどい事故を起こしてパネルを交換している場合は
1.ボンネットやバックドアなどを開け、シール部材(パネル間の隙間を埋めているもの)が均一になっているか
2.ボンネットやバックドアを開けたところやフェンダーの裏側などの汚れ具合が左右均一になっているか
3.ボディパネルを取り付けているボルトの角の塗装が剥げていないか
などを確認してみると何らかの異常が見られる場合があります。

 次に走行距離ですが、最近はほとんどがデジタル表示になっているのでいわゆる「メーター巻き戻し」という心配はあまりなくなってきましたが、一応確認してみる価値はあります。
 ポイントとしては、同程度の走行距離の車と比較して、
1.ハンドルの擦れ具合が不自然ではないか(異常にピカピカになっているなど)
2.シートのヘタリ具合は適当か(助手席と比べて明らかにクッションの反発が無いなど)
などを調べれば多少の判断基準になります。

 その他にも、ぜひ調べておいて欲しいことがいくつかあります。
1.エンジンのオイルキャップを開けて中を覗いてみる(前オーナーがオイル管理を怠っていた場合、内部が真っ黒になっています。鉄の部品にキレイなオイルの膜ができているのが見えればオイル管理をちゃんとしていたと思われます)
2.タイヤの減り具合や減り方を見る(片減りがなく、4輪がまんべんなくきれいに減っているか)
3.ゴム部品が劣化してヒビが入っていないか(エンジンルームなどまですべて確認しましょう)
4.下から覗いてみてボディに曲がり・ヒビ割れ・錆・シミなどがないか
など、隅々まで確認してみましょう。
 


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